相賀八幡神社
(おうがはちまんじんじゃ)


紀伊国伊都郡
和歌山県橋本市胡麻生238
(境内に駐車可)

■旧社格
郷社

■祭神
誉田別尊
足仲彦尊
気長足姫尊


橋本市の市街地から北方丘陵地、民家が密集する「胡麻生(ごもう)」に鎮座する社。
◎創建由緒等は不明。「紀伊続風土記」(江戸末期編纂)によると、「(伊都)郡中の古詞五社」の一つであり「天手力雄 気長足魂 住吉神社」を祭りとあるとのこと。また「紀伊国神名帳」も同祭神の記述となっているようです。
◎元々は住吉神を祀っていたところに、地元有力豪族である坂上氏(さかのうえのうじ)が9世紀頃に石清水八幡宮より勧請してきたとされています。この坂上氏というのは坂上田村麻呂などを輩出した氏族で、東漢氏(ヤマトノアヤウジ)から枝分かれしています。代々武門として朝廷に仕えました。また伊都郡を拠点としたのは、田村麻呂の父である苅田麻呂から分岐していった後裔。苅田麻呂は道鏡排斥に功労があり陸奥鎮守将軍に任命されています。武門ということも含めて八幡神とはゆかりがあるようです。
◎住吉神が祀られていた由緒は不明ながら、紀ノ川下流や河内国の南部である錦部郡には神功皇后ゆかりの地も多く、その流れの一つなのでしょうか。








参道途中の御旅所