☆平城京跡 「造酒司の井戸」
(みきのつかさのいど)


大和国添下郡
奈良市法華寺町(場所は本文参照)
(平城京跡無料P利用、徒歩10秒)


平城京大極殿の東方、「平城京跡遺構展示館」がある駐車場があり、その中に下の写真のような建造物があります。

ちょうど先日、酒彌豆男神・酒彌豆女神の記事を上げたところ。まさにタイムリー!

延喜式神名帳には宮中神として「酒造司(みきのつかさ)」が見えます。大宮売神社四座・酒殿神社二座からなり、酒殿神社の方には酒彌豆男神・酒彌豆女神が祀られます(式内小社)。

もちろん宮中とは平安京のことですが、これは平城京から移されたもの。
その「酒造司」では酒などが醸造されていましたが、それに使われる水が汲まれたのがこの井戸。模型ですが。

造酒は神事であるとも言えそうです。なかでもこの井戸は六角形の屋根を持つことから、儀式用の特別な酒を醸すための井戸であったと考えられています。




平城京大極殿