☆ 東大寺山古墳群 (シャープ天理工場内、横穴式石室)


大和国添上郡
奈良県天理市櫟本町2613-1
(住所は「シャープ株式会社 天理総合開発センター」のもの、アクセスは下部写真参照)
(遺跡前に駐車スペース有)



東大寺山古墳群の一角に大きな横穴式石室が三箇所と小石室が二箇所群集しています。

ここはシャープ天理工場内、おそらく天下のシャープさんの「多大なご協力」の元、移築復元されたものと思います。

…まだお元気だった頃に。

見るからに復元精度はかなり高いものなのでしょう。遺跡保存に携わった方々のご苦労が窺えます。

おそらく相当数は失われたのでしょうが、シャープさん内に限って言えば、被害は最小限に食いとどめられたいえるのかもしれません。

「東大寺山古墳群」は確認されているだけで200基ほど。破壊は数十基程度で済んだのでしょうか。

そういえば愛知県で1500基ほどが破壊消滅した古墳群がありました…。

この大きな横穴式石室三基分は、中型程度のものだったのでしょうか、この分に関しての資料は明示されていません。

なお背後の丘陵上には中型の二基があるようです。会社組織で言うなれば、重役クラスでしょうか。

被葬者は和爾氏一族のものとして間違いないかと思います(詳細は和爾下神社古墳の記事にて)。


左端に見えるのが「シャープ株式会社 天理総合開発センター」の守衛検問所。もちろんそこに入らずにUターンしてここに停めました。おそらくシャープさんの私道なのでしょうが、ここまでは一般車が普通に入って来られます。