☆ 大師の硯石 (神野山)


大和国山邊郡
奈良県山添村大字大塩
(周辺の駐車場より徒歩5~10分分ほど、道路から草叢をかき分けて進んだ先にあります)


「鍋倉溪」から少し離れたところにある、「神野山」山中の遺跡。全部で10体程度の岩で構成される磐座群(土中に埋もれているものもあるかもしれません)。
弘法大師が云々…という伝説が拵えられ、それに因んだ遺跡名となっていますが、もちろん後世の付会。周辺の状況から少なくとも3000年以上前、あるいは1万年以上前からの祭祀場であったと思われます。
遺跡の中心と思われる、いわゆる「硯石」以外の岩は動かされている可能性が十分に考えられるため、祭祀の様子を伺うことは叶いません。
なお下部写真の案内板にもあるように、当地からは塩が採れたという伝承があるようです。近くの「塩瀬」も塩に因む遺跡名。


遺跡は左下の方。

小さな案内板が設けられています。

草叢をかき分け、蛇や蜘蛛に注意しながら進みます。