栗原神社 (高山市古川町)


飛騨国荒城郡
岐阜県高山市古川町上町410
(駐車場は覚えていません)

■祭神
五十猛大神


「宮川」沿いに開ける飛騨地方の国府跡近くに鎮座する社。

◎社伝によると、当地は広闊な「栗原」であったらしくその栗子を国司に献上、この地が「大供御」と称されていたが、村民らが当社を創建して祭祀を行ったとされています。後に栗林は刈り取られ水田となり、そこへ当社を遷座させたと伝わっています。

◎支流の「高原川」上流、奥飛騨方面の上宝町にも栗原神社が鎮座。こちらは式内比定社ですが、当社と同じく五十猛神を祀る社。
◎飛騨地方には五十猛神を祀る社が多く、伊太祁曾という社名もちらほら。「木の国」つながりなのか、紀伊国からの氏族の移動があったのか不明。一説には当地に古くから伝わる「日抱(ひだき)の御魂鎮め」という神事に関係があるというものも。いわゆる「日祀り(太陽祭祀)」であり、飛騨の歴史を考えると縄文時代や旧石器時代からの可能性もあるかと思います。その「日抱(ひだき)」が「伊太祁曽(いたきそ)」へと転訛、また「飛騨」の地名もそれを由来とする考えもあるようです。あくまでも伝承の一つであり根拠等は無し。当地でも「日抱の御魂鎮め」は行われていたのでしょうか。

*写真は2017年5月撮影のものです。



飛騨国の神社は似通った社殿が多く、過去の写真整理は混乱しそうになります。おそらくWikiの上宝町の栗原神社の写真は、当社の写真を間違えて掲載されているように思います。