逢麻神社
(おうまじんじゃ)


伊勢国多気郡
三重県松阪市阿波曽町
(詳細住所不明、櫛田川北岸の県道701号線より一本南側、手前の住宅は「阿波曽町936」や「966」)
(一の鳥居前に停めました)

■延喜式神名帳
[合祀社 岩崎神社] 紀師神社の論社

■祭神
(不明)


櫛田川の北岸、多気町の中心地の外れに鎮座する社。創建由緒等に関する資料は見当たりません。
三重県は神宮のお膝元ということで、明治の合祀政策をもっとも強圧的に進めた県。当社もかなり複雑な歴史を歩んでいるようです。境内に座す「乙栗子(おとごろす)」という石(下部に写真有り)の案内に、「合社のときに射和にもっていかれたが分社のときに逢麻神社にかえった」とあることから察するに、東隣の伊佐和神社に明治に合祀され後に復社したのであろうかと。ところが合祀社一覧の中に当社名が見当たりません。代わりに当社に合祀されたという「岩崎神社」と、その岩崎神社に合祀されたという「紀師神社」の社名が見えます。おそらくどちらかの伝承が間違っているようです。その伊佐和神社は特に複雑な歴史を歩んでいます。手元の資料では計28社を合祀。混乱があってもおかしくはないように思いますが。

※写真は2018年5月撮影のものです。




こちらが「乙栗子」。陽石のように見受けられます。