☆御墓山古墳



伊賀国阿拝郡
三重県伊賀市佐那具町
(P無し)

■形状
前方後円墳
■全長
188m
■築造時期
5世紀後半初頭(5世紀前半説有り)
■埋葬施設
(不明)
■出土品
円筒埴輪・形象埴輪・家型埴輪など
※国史跡のため未調査
■周辺の状況
南西2kmほどに敢國神社が鎮座
かつては周辺に三基の古墳があったらしく、当古墳の被葬者を支えた者ではないかと考えられる
■被葬者

朝日郎(アサケノイラツコ)の祖神


伊賀国一ノ宮 敢國神社近くに築造された古墳。そのご祭神であり、また当古墳の規模などから大彦命の墳墓であろうとされます。

大彦命は第8代孝元天皇の第一皇子で、四道将軍の一人として北陸方面に派遣されました。

朝日郎については、紀の雄略天皇十八年に物部菟代宿禰と物部目連を遣わし伊勢の朝日郎を征伐しようとする記述が見えます。当時伊賀国はまだ伊勢国から独立しておらず、朝日郎は伊賀国の豪族であったと考えられています。

「南宮山」を仰ぎ見る敢國神社といい、「佐那具」という地名といい、鍛冶製鉄が盛んに行われていたであろうことは容易に想像されます。銅鐸も出土。
それゆえ古くから開けた地であったろうし、また鉄資源の確保を巡って争いがあったろうと。

大彦命が当地を拠点としたのも、もちろん「鉄」でしょうし、朝日郞たちが当地を拠点としていたのももちろん「鉄」でしょうし、また大和朝廷が朝日郎を討伐しようとしたのも、もちろん「鉄」でしょう。

※写真は2016年1月と2021年4月撮影のものとが混在しています。


国道25号線沿い、「ファミリーマート伊賀佐那具店」駐車場より。




登拝口はもっとも北の所から。上記コンビニより70~80mほど。

案内板は登拝口手前の左のコンクリ壁に。

巨大であるため全容は収まりません。






調査跡でしょうか。そうすると石室はここにあったのか。