自凝島神社
(おのころじまじんじゃ)


淡路国三原郡
兵庫県南あわじ市榎並下幡多415
(P有)

■祭神
伊弉諾命
伊弉冉命
[合祀] 菊理媛命


「オノゴロ島」の伝承地の一つ。古来より「オノゴロ島」については議論が交わされ、淡路島近辺を中心に多くの伝承地が存在します。
「オノゴロ島」はイザナギ・イザナミ神による国生み神話で、まず最初にできた島。当社は内陸部に鎮座するものの、縄文時代頃までは入り江に浮かぶ小島であったとされます。当社を伝承地に推す声はやや少ないものの、周辺には「天の浮橋」や「葦原国」などの史跡(ともに後ほど記事UPします)もあり、古代より特別な地と考えられていたようにも思います。
当社の創建にまつわる資料が見当たりません。式内社でもなく、また近代社格制度(いわゆる「旧社格」)においても列格しておらず無格社。平安時代頃は沼島(ぬしま、上立神岩自凝神社)と考えられていた影響かもしれません。当社の創建時期も新しいものかもしれません。

※写真は2017年5月撮影のものです。



境内社の八百萬神社。


上品な書き方がなされていますが、要は鶺鴒の「交尾」を見てナギ・ナミ神は男女の「性交」の方法を学んだと紀に記されています。