津秦天満宮
(つはたてんまんぐう)


紀伊国名草郡
和歌山市津秦83
(P有)

■延喜式神名帳
[合祀神] 麻爲比賣神社の論社

■祭神
菅原道真公
[配祀] 天照皇大神 知波夜比賣神 木花咲耶比賣神 中言神 稲荷神 草野比賣神(うしがみ)


日前神宮・國懸神宮(記事未作成、後ほどUPします)の南500mほどに鎮座する天満宮。かつては境外摂社でした。
◎「津秦」は古くは「津和田」と称され、入海であったとか。浜辺で「津渡」するところから転じた地名であると「紀伊国続風土記」は説いています。
◎「式内社 麻爲比賣神社」は所在不明となっていたものの、当社の南100mほどに鎮座していたとして享保年中(1725年)に石碑が建てられたようです。それがいつの時代にか当社境内に祀られるようになっていたと。この地に関して国造家正平二十年検田帳に「知和夜姫敷地」との記述があるようです。麻爲比賣にしても知和夜比賣にしても正史に現れない神。地主神でしょうか。あるいは備後国の知波夜比賣神社(未参拝)では天鈿神としていますが。
◎天満宮については筑紫の寺院から道真公画像を勧請したとも、北野天満宮を参詣した時の霊夢によってとも。





左殿(向かって右)に麻爲比賣大神の神名が見えます。右殿には中言大神の神名も。


古墳のようにも見えますが不明。