伊也神社
(いやじんじゃ)


丹波国何鹿郡
京都府綾部市廣瀬町城山14-3
(「山家城公園」無料駐車場有り)

■延喜式神名帳
伊也神社の比定社

■旧社格
村社

■祭神
大日孁貴尊
素盞嗚尊
月夜見尊


「由良川」沿い、支流「上林川」が合流する要衝に鎮座する社。かつてはすぐ隣に山家城(やまがじょう)が築かれました。
◎崇神天皇の御代、丹波道主命がこの地に降臨し「甲ヶ峯」の麓に宮を築いたと。その際に三貴神を祀ったようです。その後に伊也神社を勧請したとされます。
丹波道主命が築いた宮というのは当社より北東500mほどの「伊也ヶ谷」という地の東端であるとのこと。跡地は「御社」と称されるようですが、現在もあるのかどうかは不明。場所は現在開通している国道478号線の途上辺りでしょうか(詳細地不明)。山家城は山頂に築かれたとされています。現社地の磐座前に遷座したのは文化七年(1810年)のこと。急斜面に張り出しており全容はつかめないものの、高さ20mほどのものとか。磐座と解していいものかどうかの疑問はあるものの、古代からの祭祀対象であったのは疑いのないところでしょうか。
◎山家城が築かれた際には城主が谷霊神社と広瀬八幡宮(未参拝)を創建、両社の崇敬は厚かったものの、当社は「いなり社」と間違えられていたらしく軽んじられていたようです。

*写真は2017年10月撮影のものです。








磐座(当社の表記による)は急斜面に張り出しているので、上半身を反り返らせて撮りました。ここまでが精一杯か。