久須夜神社


若狭国遠敷郡
福井県小浜市堅海字宮ノ元
(一の鳥居前に停めた記憶があります)

■延喜式神名帳
久須夜神社の比定社

■旧社格
村社

■祭神
大己貴命


「蘇洞門」で有名な若狭湾に突き出た、内外海半島に聳える霊峰「久須夜岳」を御神体とする社。南麓の山里にひっそりと鎮座します。
「内外海誌」という古書によると「山中に岩があり大神岩といひ、往古、大神がこの岩上に鎮座された。また大神の憩はれた御腰掛岩、この辺り一帯を烏帽子の森と称し奥深い社叢をなしてをり、今も尚、堅く不浄を禁じてゐる」とあります。この「大神岩」は「久須夜岳」山頂に近い中腹に現在も座すようです(現地未確認)。エンゼルラインという山頂までの道路が開通、その道沿いにあるらしく、「堅く不浄を…」とはいかなくなったようですが。別名「狼岩」とも。一方の「御腰掛岩」の方は不明。
大己貴命は国土開拓の神として宛てられ、この地に降臨したものと思われます。創建は大化二年(646年)、現社地に遷座されたのは斉衛年間(854年)と伝わります。「大神岩」という名称から、大和国の大神神社からの勧請だったのでしょうか。

※写真は2017年11月撮影のものです。


当日はやや小雨混じりのお天気、写真が暗いのはそのせいです。



拝殿




若狭国の神社