恋の水神社


尾張国知多郡
愛知県知多郡美浜町奥田中白沢92
(P有)

■祭神


知多半島の内陸部の山里内にひっそりと佇む社。「恋の水」という社名から縁結びにご利益があるなどという風説により、境内は女性参拝客で溢れ返っています。
創建説話は主に3点あるようです。まず一つ目は、少彦名命がこの水を飲んで病気が快癒したというもの。後世の付会かと思います。次に允恭天皇が大神神社から神託を得て、当地に延命のご神水を求めたというもの。天皇は藤原仲興という者に勅命しています。この時、この泉の名は不明であり、「尾張なる 野間の知らぬ 沢踏み分けて 君が恋しき 水を汲むかな」という歌を残したとされます。これが社名説話に。本来は「君(=天皇)」であり、いつの間にかおかしな変化を成してしまいました。その後に光明皇后や桜姫などがこの水を求め伝説化されています。

※写真は2017年9月撮影のものです。


紙コップに水を汲んで供えると、縁結びのご利益があるなどとされています(冒頭の写真)。男性の参拝は少々憚られます。



仏教の影響をかなり受けてしまっています。