戒場神社 (磐座群)
(えびすばじんじゃ)


大和国宇陀郡
奈良県宇陀市榛原戒場388
(P有、通行困難な道無し)

■祭神
(不明)


大和富士とも称される「額井岳(ぬかいたけ)」の東側、戒場山中腹に鎮座する社。戒長寺という仏教施設の境内にあり、鎮守社であったと伝わります。十八神社の背後には龍神が祀られているとのこと、「額井岳」は古代から霊峰と考えられていたと思います。
神域には磐が大量に散在、おそらく太古からの祭祀場であったところを戒長寺が占領し、鎮守社を創建したのではないかと。「戒場」というのは仏教施設の戒律道場であったからとされます。霊地であるという認識が古くからあったからでしょうか。その寺の方は聖徳太子による創建と伝わります。
神域に幅広く磐がゴロゴロと。シンボル的な磐は見当たらず、消滅したのかあるいは背後の奥深くに座すのか(参拝当日は雨天のため未確認)。また社殿や参道設置のためにかなり移動させられているようなので、祭祀の様子を推し量ることは困難かと思います。「磐座」と称していいのかどうかは不明。