星宮社


尾張国愛智郡
名古屋市南区本星崎町字宮西616
(P有)

■旧社格
県社

■祭神
天津甕星神


星と隕石にまつわる社、名古屋市の南区 郊外の住宅密集地内に鎮座します。西区の方には星神社(記事未作成)があります。境内には上下知我麻神社(熱田神宮の境内摂社 上知我麻神社下知我麻神社の旧社地と推される)が鎮座しますが別記事にて。星宮社は上下知我麻神社があったところに、後の時代に被さったものかと思われます。
創建は舒明天皇九年(637年)とされていますが、これは上下知我麻神社が妙見信仰に変わった時期、つまり星宮社が被さった時期であると「尾張志」はしています。ところが以下の歴史から、妙見信仰に変わったのは江戸時代、あるいは鎌倉時代であるとみています。
寛永九年(1632年)に、当地に「南野隕石」が落下しています。承平五年(935年)と元久二年(1205年)にも落下伝説があります。「星崎」という地名が起こったのが元久二年のことと考えられており、また信長が星崎城を築く際に遷座させたという伝承があることから、元久二年の落下に関しては史実のようにも思います。つまり創建はこの時かと。承平二年に関しては上下知我麻神社に関するものなので、隕石落下は後世に付会されたものと思います。
ご祭神は天津甕星神(天香香背男神)。各地の「星」を冠する神社で祀られる神。最後まで「まつろわぬ神」として紀に記される神ですが、純粋に星神として祀られたのであろうかと思います。

※写真は2017年9月撮影のものです。
※境内社の上下知我麻神社については後ほどUPします。





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