八王子神社 (大和高田市永和町)
大和国葛下郡
奈良県大和高田市永和町9-16
(P無し、近隣停め置き不可)
■祭神
国狭土命
古代の官道｢横大路｣、近世には｢伊勢街道(初瀬街道)｣と称された街道沿いの社。東方には当麻氏(後に高田氏とも)が城主となった高田城もありました。現在は住宅密集地内に。
◎創建由緒等は伝わっていないようです。社名とは異なりご祭神は国狭土命。八王子神は祀られていません。
◎紀の｢本書｣と｢一書｣第一、｢一書｣第四の一には國常立尊の後に生まれたのが｢國狹槌尊｣とあります。｢一書｣第二には可美葦芽彦舅尊(ウマシアシカビノミコト)の次に國常立尊、その次に生まれたのが｢國狹槌尊｣。
一方で記には大山津見神の御子に｢天之狭土神｣と｢国之狭土神｣が記されます。
◎紀の｢國狹槌尊｣と記の｢国之狭土神｣は記述を見る限り、同神とみるのは難しいかと。そして当社の｢国狭土命｣はどちらなのか不明。
神代七代の神であり事績は無し。｢サ｣はおそらく神稲のことかと思われます。つまり稲作を行う土壌の神といったところでしょうか。
◎境内は少々荒れ気味。近い将来に滅び行く社となってしまうのでしょうか。
＊写真は2019年7月と2022年9月撮影のものとが混在しています。
｢八王子神社｣と記される石製扁額。
