新羅崎神社跡 (余呉湖)


近江国伊香郡
滋賀県長浜市余呉町川並
(余呉湖西岸「菊石姫と蛇の目玉石」の道路向かい)

■祭神
(不明) ※アメノヒボコ神


穏やかな湖面は鏡のようであるとも称される、美しい余呉湖の西岸なかつてあった社。
「白木の森」とも呼ばれ、また社名からも新羅系の社であることが分かります。当地には天日槍神(アメノヒボコノカミ)が、山を削り湖の水を減らして湖面を狭めて田畑を開拓したという伝承があります。その天日槍神は元新羅国王子。この神が祀られていた社、あるいはこの神に密接に関連する社であったかと思います。
余呉湖の北東側には鉛練比古神社が鎮座、こちらも天日桙命(アメノヒボコノミコト)が祀られています。一大製鉄地帯であったようです。余呉湖東岸をそのまま北へ上がれば、アメノヒボコ神が鎮まる敦賀へ。一族が鉄を求めて移住していた様子が分かります。


案内板横の道を登ります。

石碑が建っているとの情報があるものの見当たらず。もっと奥地なのか、あるいは石碑は失われたのか。

余呉湖を。

道路向かいの「菊石姫と蛇の目玉石」。こちらもアメノヒボコ神にまつわる磐座であったのかもしれません。