水神社 (明神山)


大和国葛下郡
奈良県北葛城郡王寺町(明神山山頂)
(畠田町に「スーパーヤオヒコ」と共用のP有、「藤井ルート」にはP無し)

■祭神


王寺町市街の南方、標高273.7mの「明神山」山頂に鎮座する社。
◎かつてはここに「太神宮」がありました。文政二年(1830年)に創建、大日孁女命がご祭神。内宮や外宮、宇治橋まであり、伊勢の神宮さながら。西国から伊勢参りをする際にはこの峠を通らねばならず、「大和の皇太神宮」と呼ばれ、さらに本家本元であるとまで。札の授与までしていたため、中には長旅で疲れて伊勢に向かわず、ここで済ます人まであったとか。聖徳太子の遺体もこの道を通ったらしく、「送迎越え(ひるめごえ)」と称されたことから、古代より祭祀が行われていたことと思います。
◎あるとき郡山城藩主がこれは偽物の皇太神宮であるとして、焼き払ってしまったとのこと。現在の水神社はその跡地に建てられています。当山の伏流水が灌漑用水として用いられたことから、水神(水波咩命)が祀られているとのこと。