☆ 珠城山古墳群


大和国城上郡
奈良県桜井市穴師1067-1
(P無し)


第11代垂仁天皇 纏向珠城宮伝承地のすぐ近くにある古墳群。

3基からなり、古墳時代後期6世紀頃のものであるとか。
形状は分かりづらいものの90m級の前方後円墳だとされています。


今回が3度目の見学&参拝ですが
これまでと特に変わった様子はありません。

あまり注目されることのない古墳群ですが
果たしてそんな程度のものなのか。


古墳に対しての見識は甚だ浅いですが
古墳後期の90m級と言えばまずまずの大きさかと認識しています。

欽明陵のように300mを遥かに越えるものも、まだまだあった時代ですが。

何より、こんな場所に古墳を造っていいものかという場所。

時代は200~300年遡るとはいえ、
当時の感覚で言えば「あの歴史的大王 垂仁天皇の宮跡になんと古墳を造った!」

…こんな感じかと。

さらに、
「なんと!穴師坐兵主神社のご神域に古墳が造られた!」

…こんな感じでもあるかと。


この社の当時の状態は分かるはずもないですが
村の鎮守様レベルなどでは到底あり得ず、
国家の行く末を担うレベルの神社であったと思われるのです。

大神神社は大和王権にとっては、異次元レベルの別格の神社です。

この社はさておき、
3~4世紀に日本中で次に重要な社は穴師坐兵主神社であったはずです。

つまり国家神を祀るのが大神神社であり、
そこに胸を借りて(あるいは滅ぼして)設けられた社が穴師坐兵主神社であるかと思っています。

だから3枚造られたとされる八咫鏡のレプリカの1枚は、この社に鎮まっているのだろうと。


そんな畏れ多い神域に造られた古墳、
もっと取り上げられ、研究が進むことを願っています。