戸隠神社 (宇陀市大宇陀上片岡)
大和国宇陀郡
奈良県宇陀市大宇陀上片岡709
(P無し、駐車は下部写真参照)
■祭神
喉かな美しい農村、大宇陀「上片岡」のこんもりとした小山の中腹に鎮座する社。絵に描いたような村の鎮守社といった趣。
◎創建年代、由緒等に関する資料は見出だせず詳細は不明。御祭神のみが各地の戸隠神社と例外なく手力雄命であると。不自然にぽっかり小山が浮かぶ姿は、古墳のようにも見受けられます。
◎社前にはせせらぎ程度の小川が流れますが、これは西方を南北に流れる「津風呂川」に注いでいるのでしょうか。もしそうであるとするなら、手力雄命と同神とみられる磐排別命(イハオシワケノミコト)を祀ると思われる大宇陀栗野の岩神社や大宇陀牧の九頭神社、久須斯神社とも関連する可能性を考えます。
◎つまり今から六千年前以前に、「阿蘇山」噴火により難を免れ移住してきた「国樔」(くず、国栖・九頭)の人々が奉斎した社ではないかという可能性を感じます。
後に神武東征に於いて随従してきた末裔の大伴氏(紀伊国造家が分岐)や久米氏と融合しつつ(忌部氏も同族)、「吉野川」流域(紀伊国内は「紀ノ川」と称す)にて勢力を拡大しました。
大和国内に於いての「戸隠神社」の分布は、奈良市東部の山村地域(添上郡)に偏りますが、そちらとは起源を異にする社であろうかと考えます。
*写真は2019年5月頃と2025年7月撮影のものとが混在しています。
*誤字・脱字・誤記等無きよう努めますが、もし発見されました際はご指摘頂けますとさいわいです。











