血塚社


伊勢国三重郡
三重県四日市市釆女町
(番地はおそらく「3368」かと思われます)
(P無し、短時間なら路駐可能か)

■祭神
(不明)


日本武尊の東征神話の帰還時にまつわる社。尊は東国平定を果たし、帰還するもすぐに伊吹山の神へとの戦いに挑みます。結果、大きな痛手を負いさらに病にも。これは鉱毒にあてられたとする説が有力ですが。そして「杖衝坂」を越え当地に至ります。
「杖衝坂」は東海道でも急坂で名高く、病と傷を負った尊には困難を極めたようで、「足が三重に曲がりそうだ」と吐いたことが三重の地名由来に なるほどであったとされます(詳細は「杖衝坂」の記事を参照)。その登りきっところで足の血を洗い流したとされるのが当地。社地には多くの石が積み重ねられていますが、そもそもの御神体は「日本武尊の血」。元々は一体の石であったらしく、だんだんと積み重ねられたとか。


日本武尊については実在していないという考えもありますが、辿ったとされる史跡が如実にかつ数多く残されています。神話の世界のみの神だと切って捨てるのはどうかと。

井戸は当社にも、「杖衝坂」の史跡にもあります。