加富神社 (波木町)
(かふじんじゃ)


伊勢国三重郡
三重県四日市市波木町821
(一の鳥居と二の鳥居間にある細い道路を南東から上ってくるのがベター、路駐も可能)

■延喜式神名帳
加富神社の論社

■祭神
大日孁貴命 天饒速日命天児屋根命 品陀和気命 天穂日命 建速須佐之男命 金山毘古命 市杵嶋姫命 上筒之男命 中筒之男 底筒之男命 大山祇神


長閑な村里にひっそりと鎮座。「波木町」と「山田町」に同名社があり、いずれも式内 加富神社の論社。「山田町」の加富神社は当社から北西1.5kmほどに鎮座します。
社頭案内板には第13代成務天皇三十八年に創立と伝えられ、釆女臣祖神である天饒速日命を奉斎したとされます。これが「日の宮(火の宮)」であり、現社地は天智天皇の御代に遷されたものと。旧社地は不明のようです。雄略記には、「纏向の日代の宮」を天皇に奏上した釆女のことが記されており、十分に関連が考えられます。当社は釆女七郷の総社であったとされます。また土師氏の崇敬が篤かったとも言われ、土師氏と饒速日神の密な関連も伺えます。
なお社名の読みについては、江戸時代の古書に「加止美(かとみ)」と読むべきとあるようですが、現社名は「かふ」。近世には釆女城主の崇敬が篤かったらしく、昭和の中頃までは大いに賑っていたそうです。


一の鳥居

二の鳥居

一の鳥居と二の鳥居の間に社名の石碑があり、この周辺なら十分に車を停めるスペース有。