吉備津神社
大和国山邊郡
奈良県山辺郡山添村西波多3707
(P有)
■祭神
「山添村ふるさとセンター」近く、山合いの里に鎮座する社。縄文早期から始まったとされる山添村巨石信仰の一つ、ご本殿背後の巨石を御神体としています。
その巨石は高さ6m、幅10mと間近で見ると圧倒されるもの。この上古からの巨石信仰に吉備津彦神が被さったものと考えられるでしょうか。案内板にもあるように、全国に500社あるにもかかわらず、大和国内で「吉備津彦神社」は当社ただ一社のみ。大和国出身ですが。この神が祀られているということは、当地で製鉄鍛治が行われていたのであろうと思われます。
また地名の「波多」は「秦氏」が居住したことによるもの。巨石の宝庫で神聖な地とされる山添村で、製鉄鍛治も行われ、さらに秦氏が入植したものと推されます。