鎌八幡宮


紀伊国伊都郡
和歌山県伊都郡かつらぎ町三谷631
(丹生酒殿神社の境内を通り抜けます)

■祭神
誉田別大神


明治42年に丹生酒殿神社に合祀された社。御神木に直接鎌を刺すという慣わしを維持するためか、合祀後も社が設けられています。
社殿は無く、鳥居とイチイガシの御神木のみ。そこに写真のように数十本もの鎌が打ち付けられています。祈願成就のために刺したとされ、成就するときは深く食い込んでいき、成就しないときは抜け落ちるとか。
元々は兄井という当社の西方1kmに鎮座していましたが、現在も当社と同様に御神木に鎌が刺されているようです。「元熊手八幡」と称していたとも。
御神体は幡と熊手とされ、神功皇后の三韓征伐に用いられたものであるとか。これがなぜか讃岐国で祀られていたとされ、しかも空海などという僧侶が高野山開山時に当地に遷座させたと。多分に尾ひれが付いた話となっていますが。
現在は鎌を刺す代わりに絵馬が奉納され、その習慣は無いようです。


丹生酒殿神社拝殿前を向かって右へ進みます。