龍鎮神社


大和国宇陀郡
奈良県宇陀市榛原荷阪
(アクセスや駐車は下部写真参照)

■祭神
高龗神


海神社(室生口大野)の境外摂社。そちらには当社仮宮が鎮座しています。
◎「高峰山」(標高802m)の東麓「榛原荷阪(はいばらにざか)」を起点とする「深谷川」。流域は「深谷龍鎮渓谷」として、「室生赤目青山国定公園」の構成要素の一つ。「室生ダム」に注ぎ込む手前に、「龍鎮の瀧」と当社が鎮座します。
◎ご祭神は祈雨止雨を祈る対象の高龗神(=龍神)。海神社(室生口大野)の古伝によると、安土桃山の頃、雨乞い祈願に龍神が鎮まる地として見出されたとのこと。おそらくはそれ以前より自然信仰があったものと思われます。
◎さらに古伝には「雨乞い神事」として、当社の滝壺で霊水を汲み、日没を待って松明を片手に「古大野岳」の山頂へ向かい、善女龍王を祀る祠に霊水を捧げ奉斎、海神社に戻って「さめ踊り」を奉納していたとのこと。大和には習わしが多く伝わるいわゆる「ダケノボリ(嶽のぼり)」の一例かと。
「古大野岳」は不明、「高峰山」の辺りということでしょうか。神事は既に過去のものとなっているようです。

*写真は過去数年に渡る参拝時のものが混在しています。


国道165号より「室生ダム」へ。その「室生ダム」の最東の南端に位置します。ここは東縁を走行中。「室生ダム」駐車場からは800m。

「龍鎮橋」、いつもここに車を停めています。近年は知名度が高まり参拝客も増え、付近に車がびっしり停められていることも。

橋を渡り切ったところに参道。


柱状節理の岩盤が剥き出しに。

参道は5分足らず。「危険…」などという案内板があるものの、至って平易な道のり。






拝殿から。

ここ数年で知名度が高まってしまい、以前のように貸切状態が当たり前ということはなくなりました…。

足元に気を付けて川を渡ります。


穏やかな瀧とはいえ、長年の間に美しく削られています。







*誤字・脱字・誤記等無きよう努めますが、もし発見されました際はご指摘頂けますとさいわいです。