岩戸神社 (奥の院/砥鹿神社奥宮 本宮山)


参河国寶飫郡
愛知県豊川市上長山町本宮(本宮山山頂)
(すぐ側にP有、アクセス道も広くて整備されたもの)

■祭神
大己貴命


砥鹿神社は「本宮山」の頂に鎮座する奥宮と、麓の平地に鎮座する里宮で構成されます。当社はその奥宮近くに鎮座する社。「奥の院」と表記されています。
奥宮との関係は分かりかねますが、そもそも「本宮山」自体そのものが神霊の宿る霊峰。仏教徒あるいは修験者の輩たちが「奥の院」などとしてしまったのでしょうか、いずれにしても関連社であり、関連付けて捉えるべきかと思います。
◎社地は絵図の如く、急斜面に突出する巨岩群で構成されています。最下部が天岩戸神社。神社自体は巨岩の割れ目に祭祀場を設けたもの。巨岩を母胎、あるいは女陰と感受しての祭祀対象であるかと思います。最上部の突出を斜面側から見て「天の磐座」または「国見岩」と称しているようです。
◎祭祀がいつの頃から始まったかなどというのは知る由もありませんが、奥宮の方に「荒羽々気神社」が境内社として鎮座していることから、とてつもない上古からの可能性もあるかと。


*写真等の情報は2017年9月のものです。


最下部の天岩戸神社。



山頂は、ちょっとした公園のように整備されています。正面の鳥居から先が「奥の院」、左手に進むと奥宮へ。





「男道」はほぼ通行不可能。修験者が修行の一貫として、生死をかけた道を作ったのかと。

もちろん「女道」を通ります。「男道」らしきものは見当たりませんでした。道というよりは、おそらくほぼ直滑降に落下するものかと。