砥鹿神社 奥宮
(とがじんじゃ)


参河国寶飫郡
愛知県豊川市上長山町本宮下4(本宮山山頂)
(すぐ側にP有、アクセス道も広くて整備されたもの)

■延喜式神名帳
砥鹿神社の比定社

■社格等
三河国一宮
[旧社格] 国幣小社
[現在] 別表神社

■祭神
大己貴命


砥鹿神社は三河国(旧 参河国)一ノ宮でもあり、国幣社、別表神社と最上級の社格に列する大社。麓の平地に鎮座する里宮と、「本宮山」(標高789m)山頂に鎮座する当社奥宮とで構成されています。
里宮の方は草鹿砥公宣(クサカドノキンノブ)卿が、文武天武の病を鎮めるために派遣されたものの山中で遭難。老翁に化身した神が導き、無事祈願達成、再度訪れた際に当社祭神を迎えて創建したというもの。当社はこの時以降に創建されたということが分かります。
◎社地には多くの磐座(巨岩、奇岩)が座します。信仰の対象とされた時期は不明ながら、上古からの信仰対象であったことが伺えます。また「岩戸神社(奥の院)」というのも別にあり、磐座や巨岩奇岩の密集地。こちらも含めて本宮山は上古からの霊峰であったかと。
◎気になるのはアラハバキ神を祀る、境内社の「荒羽々気神社」。すぐ近くには「天の磐座」というのも座しています。アラハバキ神については深い謎に包まれた神ですが、鉄と関係があるのか、はたまた遥か上古からの信仰であったのか、興味の尽きないところ。


*写真等の情報は2017年9月のものです。


山頂はこのようにちょっとした公園として整備されています。

こちらは岩戸神社(奥の院)への参道。


奥宮というものには似つかわしくない大鳥居と立派な社殿。


参道途中にも「岩戸神社(奥の院)」へ通じる参道があります。


磐座がゴロゴロと。山道を下るとまだまだあるようです。


こちらが荒羽々気神社。