春日神社 (彼方)


河内国錦部郡 
大阪府富田林市彼方329
(滝谷公園の進入口にP有、表参道からは車の進入不可) 

■旧社格
村社

■祭神
天児屋根命
[配祀] 金山彦命 経津主命 武甕槌命 
[合祀] 一言主神


「彼方(おちかた)」という富田林の外れの集落の、さらに外れに鎮座する社。滝谷不動で有名な地といった方がよいのでしょうか。
創建については、その不動を開山したとされる空海などという僧侶が828年に行ったと古文書にあるようですが、もちろんそのようなはずはなく、時期も由緒も不明。
明治の合祀政策により、周辺の2社を合祀したそうですが、なかでも境内社にある嬉横山天神社が出色でしょうか。横山天神小祠または菅原神社、塩の宮などとも称されていたらしく、「汐ノ宮(しおのみや)」の地名由来になっています。すぐ側の岩の間から潮水が噴き出していたとか。その潮水を利用したのが、現地では有名な「汐ノ宮温泉」だそうです。その岩は黒く、新月と満月には満ち潮があったという話も。現在は温泉病院となっています。


滝谷公園



手前の右殿(向かって左)が嬉横山天神社であったかと思われます。