大川神社跡 (大川杉)


大和国葛上郡
奈良県御所市西佐味
(アクセスは下部写真参照)
(P無し、ほとんど車は通らないので史跡前に路駐して足早参拝か)

■延喜式神名帳
大倉比売神社の論社

■祭神
大川水神


山麓線から10mほど下ったところに、「大川杉」と称されるご神木があります。昭和の頃までは祠があり、大川神社として水神が祀られていたようです。現在は隅に地蔵が数体あるのみ。
樹下を流れる水が西佐味地区の水田を潤していたらしく、ご神木に向かって祈りを捧げていたようです。また御神水として飲料にも使われていたとか。
管理をしている高鴨神社の古文書に「字大倉申所 大川水神 神木 南佐味村」とあるようです。「南佐味(さび)村」は現在の「西佐味(さび)」に当たり、つまりここに式内社 大倉比売神社があったのではないかとするもの。樹齢は450年を越える程度と推定されており、仮に式内社であったとしても当時にはこのご神木は無かったということになります。
なお有力な式内論社は戸毛 大倉比売神社古瀬 大倉比売神社


写真中央やや左の小さな社叢が現地。アクセスは高鴨神社鳥居前から真っ直ぐ南方向への道を信号のある突き当たりまで。そこを右折(西へ)し、山麓線のすぐ手前の道を左折(南へ)。50mほどで現地に。赤い車が停まっているのは山麓線の2本手前の道です。

磐座らしきものの残骸があります。



前に訪れたときは、このような案内板は無かったように思います。