調田坐一事尼古神社
(つくたにますひとことねこじんじゃ)
(つきたにますひとことねこじんじゃ)
大和国葛下郡
奈良県葛城市疋田402
(駐車は下部写真を参照)
■延喜式神名帳
調田坐一事尼古神社 大 月次新嘗 の比定社
■旧社格
村社
■祭神
一事尼古大神
事代主大神
往古は「槻田(つきた)」と称された地に鎮座する「式内大社 調田坐一事尼古神社」の比定社。
◎「一事尼古大神」は当社のみに現れる神名。当社では「尼古」を尊称とし一言主神と同神としています。なぜこの神がこの地に祀られているのか、ほとんど分かっていません。一言主神と葛城氏と繋がりがあると考えると、当社にも影響があると解するべきでしょうか。
◎また一言主神と事代主神とを同神とする考えもあります。どちらも「言」に関する神。ところが当社ではともに祀られており、別神ととらえているようです。あるいは葛城一言主神社のご祭神を事解之男神とする考えも一部にはあり、こちらも間接的に「言」に関連のある神。
◎創建時期は不明ながら、封戸授与の記録が景雲四年(770年)にあるため、そこまでには存在していたことが分かります。そこでは「槻田神」と記されています。
◎江戸時代には春日神社と称され、境内社として一言主神を祀る社があると「神祇志料」には記されています(江戸時代としているのは「大和志料」より)。現在は春日神社が境内社として祀られ、本来の姿に戻っています。