☆ 飛鳥水落遺跡
大和国高市郡
奈良県高市郡明日香村大字飛鳥225-2
(住所は明日香村埋蔵文化財展示室による)
(「明日香村埋蔵文化財展示室」、「あすか夢の楽市」と共用P)
斉明天皇の「漏刻台跡」とされる遺跡。
飛鳥寺の西方、「雷丘」との間の平らな土地が続く中にそれがあります。正方形に低い柵で囲われ、中には規則正しく打ち付けられた杭が25本。
ここは古代の明日香 石神遺跡(迎賓館跡)(現在記事改定作業中、リンクには飛びません)のすぐ側。最新のテクノロジーを各国の使節にひけらかす意味合いもあったように思います。
斉明天皇六年(660年)に中大兄皇子が日本初の「漏剋(水時計)」を作ったと紀に記述があり、それがこちらの遺跡であるということです。
「皇太子は初めて漏剋を造らしめ民に時を知らせた」とあります。
当時は「漏刻博士」なる者もいたとか。
飛鳥寺から、「雷丘」という蘇我氏の拠点の真っ只中ということもあり、作ったのが中大兄皇子かどうかは疑わしいところですが。実際の構造物は下の写真の通り。