水戸神神社
(みとのかみじんじゃ)
伊勢国度会郡
三重県度会郡大紀町滝原2514
(P無し、アクセスや駐車は下部写真参照)
■祭神
水戸神
「おんべ祭り」という鮎を使った占いが有名な社。またその神事が行われる場所は息を呑むほどの絶景スポット。この神々しいほどの大自然の造形に神が宿ると考え、神聖な生き物とも捉えられた鮎を用いて奉斎した社といったところでしょうか。鮎は神功皇后の御代に、遠征の占いに用いられたと書紀にはあり、それは「鮎」の漢字にも表れています。
「おんべ祭り」は宮川支流の大内山川の真ん中にある大岩の穴(「おはち」と呼ぶ)をめがけて鮎を投げ入れ、入ったかどうかで占うとか。鮎は24尾用意され、12尾は当社に奉納された後に占い用に、もう12尾は瀧原宮へ奉納されます。瀧原宮のご祭神を水戸神とする説がありますが、この神事と十分に関係がありそうです。
また皇大神宮では月次祭を始め、神嘗祭や歳旦祭などに鮎の干物が供えられます。瀧原宮を皇大神宮の遷座前の元社と考えるのであれば、これらは十分に考えられることかと思います。