三神社 (葛城市山田)


大和国忍海郡
奈良県葛城市山田305
(境内東側が公園のような空地になっており、駐車しても問題無いかと)

■祭神
伊弉冊命
豊受姫命


「葛城山麓公園」の麓、集落の奥地の外れに鎮座する非常に寂れた古社。三座が祀られる神社であったようです。忍海郡山田村の氏神とされ、氏子はわずか十七戸とか。
◎創建由緒等は不明ながら、近世の歴史は古文書などから「新庄市史」にまとめられています。江戸時代には「日吉権現」と称されていたようです(笛吹 持田篤文文書「郷内小宮遷宮定書」とされているので、葛木坐火雷神社の社家の蔵書か)。そして明治三年には「熊野祠」と改称され、大山咋命・伊弉冊命・宇賀御魂命の三座を祀っていたことが分かっています(同じく笛吹 持田篤文文書「和州忍海郡笛吹社氏子農技社御神名并社記録」)。
◎そして明治七年には、熊野祠の社名のまま伊弉冊命の一座を祀る社に(「郷村社取調帳」)。さらに明治十二年には社名が三神社と変わり、宇賀御魂神の名が消え豊受姫命ととなりました(「神社明細帳」)。
◎神仏混交の名残が強く祭礼では般若心経が読み上げられたり、修験道の名残もあるのが非常に残念。


山麓線の一つ北側の無信号交差点を西に、突き当たりがこちら。こちらを左へ。

公園のような空地のような…。この中に停めました。

その公園(空地)からの裏参道。


こちらが表参道。





白髭神社は稲荷神とされることが希にあります。


どの祠がどの神を祀っているのか分かりません。