磐座神社 (大神神社末社)


大和国城上郡
奈良県桜井市三輪
(大神神社P)

■祭神
少彦名神


大神神社拝殿から狭井神社までの道、いわゆる「くすりの道」沿いに鎮座。磐座のみの社。これは三輪山に多く座している磐座の中の「辺津磐座」の一つかと思います。
◎「大神社勘文」によると「清寧天皇の御代 神託により賀茂君是を奉祀す」とあるようです。また「鎮座次第」には「清寧天皇が大伴室屋大連に勅して当神社に幣帛を奉り 皇子無きの儀を以て祈祷せしめられ給ひし時 大神が宮能売に懸かられ 大神の和魂と共に少彦名命を敬祭遊ばされんことを請い(以下略)」とも。
◎清寧天皇は第22代天皇で雄略天皇の御子神。生来白髪であったため、霊威を感じ皇太子になったとしています。先天性の白皮症(アルビノ症)説があります。
皇子がいなかったのは事実のようで、逃亡隠棲していた弘計王(ヲケノミコ)・億計王(オケノミコ)兄弟が見つけ出され第24・23代天皇として即位しています(弟が先に即位)。妃もいなかったようで、白皮症の影響だったのでしょうか。

※写真は2018年9月と2021年1月撮影のものが混在しています。