若江鏡神社
河内国若江郡
東大阪市若江南町2-3-9
(境内に駐車可)
■延喜式神名帳
若江鏡神社の比定社
■旧社格
村社
■祭神
大伊迦槌火明大神
足仲彦命
[配祀] 気長足姫命
社名にある「鏡」と、鎮座地から「日祀り」の聖地であったと考えられている神社。
◎東向きのご本殿は、春秋分の日に「生駒山」のやや南の山から日が登り、冬至の日には「信貴山」から日が昇るとのこと。この内容は当社発行の由緒書きに記されていることですが、少々曖昧さが気になります。詳細は未確認ですが、生駒山の南の山というのが不明であり、その辺りに特別な場所があるということは、これまで得た知識の中にもありません。
◎この三社による正三角形で鍵を握りそうなのが饒速日神。「旧事本紀」では天火明神と同神とされています。当社の「大伊迦槌火明大神」を仮に天火明神と同神とすれば、石切劔箭神社と当社とで饒速日神が祀られているということになります。玉祖神社の方は忌部氏系の社ですが。
「日祀り」にしろ「三種の神器の正三角形」にしろ、偶然による愚説なのかそれとも卓説なのか興味深いところではあります。
なお天火明神と饒速日神とが同神というのは後世のものであり、本来は別神。同神とされて以降の捉え方ということとなります。
◎なお当地はかつて「大和川」の中洲であったとのこと。境内社として水分社が座します。「日祀り」を行うには申し分のない立地ではあります。またご本殿裏に鏡を埋めたとする鏡塚があるようです。