五十猛神社
(いそたけじんじゃ)


石見国迩摩郡
島根県太田市五十猛町2348
(境内に駐車可)

■延喜式神名帳
[合祀社 霹靂神社] 國分寺霹靂神社の論社

■旧社格
村社

■祭神
五十猛命
應神天皇
[配祀] 抓津姫神 大屋姫神 沖長足姫神 誉田別命 武内宿禰


スサノオ神と御子神である五十猛神(妹神のツマツヒメ神・オオヤツヒメ神も)は、朝鮮半島の曽尸茂梨(そしもり)から日本海を渡り神島に到着。本土の様子を観察し神上から上陸、そこから出雲国へ向かったとされています。
そしてスサノオ神は大浦の灘、神島や神上近くの韓神新羅神社に鎮まり、五十猛神と二姉妹は宮山に鎮まったとされています。
以上から判断すると、当社から南南東1kmほどにある高さ100mほどの山が宮山であり、当初はそこで祀られていたものが、後に麓の現社地に社殿を設けて創建としたのでしょうか。
石見風土記に創建は平安時代とありますが、創祀に至っては特定が困難なほどの上古かと思われます。
なお式内社 國分寺霹靂神社は明治に合祀されたとか。別雷神と玉依姫神が祀られていたと考えられています。上賀茂神社のご祭神とその母神。神格および社名から「雷神」を祀るものであり、大きな落雷でもあったのかと想像してしまいます。



この日は地区の集会でもあったのか、大勢の方がお集まりでした。

念願の五十猛神社へ参拝できた喜びで満ち溢れた感動の一日。この記事を書く2年前の参拝ながら事細かに記憶が甦ります。

五十猛神は個人的には上古の大王であったと考えています。一般には決して名の知れた神とは言えませんが、「五十猛町」という地名を持ち、町民を上げて大神を稱えておられることが素晴らしいと思います。