赤岩尾神社


伊賀国名張郡
三重県名張市滝之原
(P有、登拝は10分余り)

■祭神


三國地誌に「赤岩尾山(中略)、山頂に岩窟あり(中略)岩窟および屏風石倶に奇岩なり」と記される岩窟、奇岩の社。
「柱状節理」と呼ばれる鉛筆のような六角形の長い石の集合体。日本一とも称される柱状節理のスポット。頭上から次々と降ってきそうなその形状は言葉を失います。また参道からは「ひなち湖(ダム)」を見下ろせる絶景スポットでもあり、さらに紅葉の名所でも。
露出した岩盤そのものをご神体としており、下部を「屏風岩」上部を「御俵岩」と称するとか。小さな祠が設けられていますが、岩盤の異様さと巨大さがさらに強調されているようにも。
さらに奥地へ進み「小岩尾」と呼ばれる地には風穴があり、そちらも見逃せないスポットとなっています。
この奇岩にまつわる伝承はさまざまありますがいずれも後世の付会であり、上古からの信仰であったと思います。現在は同じ滝之原の国津神社の摂社となっています。
なお社名の「赤」は製鉄を連想させます。近くには「赤目」という地もあり、「青」が付く「青蓮寺」も。鍛治氏族が拠点にしていた可能性も考えられます。



駐車場は向かって左手。


5分ほど登ると開けたところに。

ひなち湖(ダム)

鎮座地は左手の石段へ、お手洗いは右手の石段へ下ります。



奥地の風穴の方へはさらに5分足らずの石段を。

当日は酷暑のなかの参拝、この風穴からは冷凍庫ほどの冷たい風が吹いてきました。