大岩神社 (大淀町大岩)


大和国吉野郡
奈良県吉野郡大淀町大岩428
(P無し、手前の大日堂へ上がる石段前に路駐するしか方法無しか)

■祭神
天羽槌稚命
(八大龍王)
応神天皇


開発されたゴルフ場コースのさらに奥、大岩集落がある山の頂に鎮座する社。手前には神宮寺と思われる大日堂があります。
◎当社を探るに三つの視点があるかと思います。まず一つ目は地名にもなっている「大岩」。上古からの巨石磐座信仰があったのかもしれません。近くに古墳が点在し、その石室の磐を「大岩」としたという説もありますが。
◎二つ目は「天羽槌稚神(倭文神)」が祀られていること。東に2kmほどの大淀町芦原に姫神社が座し、棚機神の神格を有するとされることも多い下照姫が祀られています。さらに南東1kmの畑屋(機、幡、秦との関連の可能性あり)に、同じ天羽槌稚神が祀られる天水分神社があります。この三社は関連があるのかもしれません。当社もかつては水分神社と称された時代もあったようです。
◎三つ目は「龍神」伝承。ご祭神に仏教の八大龍王が見え、大日堂では雨乞いが行われていたとか。現在は当地に川が見当たらないものの、往古には川があったので集落ができたと思われ、龍神が祀られていたのではないでしょうか。
以上から想像を働かせてみると、典型的な磐座(石室の巨石)、龍神、水神信仰の聖地であったのではないかという結論に。
なお当社には八大龍王のうちの六体の神像が安置されています(二体は紛失か)。
→詳細は https://youtu.be/ZvKuynKqDBMにて。
(貼り付け方法が分からないので悪しからず)



大日堂へ上がる石段。

右手に見える参道を200mほど登ります。

農業神(ヘイマさん)を祀る小祠。


ご本殿は辛うじてしか見えず。