宮形神社


大和国高市郡
奈良県高市郡高取町清水谷字宮形
(健常者で20分程度の登拝が必要)
(P無し、社前のやや南に寄せて停め置きました)

■祭神
倉稲魂神


国道169号線から壺阪寺という仏教施設へ向かう道沿、「宮形山」と呼ばれる急斜面の山頂に鎮座。
◎奈良県庁文書である「官弊社明細帳」によると、北に400~500mの高生神社(たかばねじんじゃ)に明治四十二年に境内社として合祀されています。復社されたのでしょうか。
◎4~5mごとに九十九折(つづらおり)になった参道を100回ほどでしょうか、ひたすら登ると山頂へ。途中の1/3くらいまでは壊れかけの鳥居があり、一丁、二丁…と標された標榜(山頂は五丁あたりだったか)があるのみ。
山頂には小さな社殿と壊れかけの摂末社、仏教の堂らしき施設などが点在。また絶景を望むことができ、参拝までの苦労を労ってくれます。
◎五穀豊穣を祈願し、麓の住人たちが山頂に稲の神を祀ったということかと思います。創建由緒等は不明です。






ご本殿


壊れた境内社。境内にはこの他、石仏などがいくつかあり、かなり仏教に侵されてしまっています。


とにかく絶景。

壷坂寺の巨大石像(石仏)が左手に微かに見えます。当地は仏教による侵食度が非常に高い地域、この宮形大明神を見下ろすように石像を建てるという暴挙に出たようです。


大和国高市郡の神社