高生神社・清水神社
(たかばねじんじゃ)


大和国高市郡
奈良県高市郡高取町大字清水谷字タカバネ
(P無し、「上子島」から県道119号線に合流する直前に停め置きできるスペース有り)

■祭神
高皇産霊命
[合祀] 瀬織津姫命 倭大物主櫛甕玉命


「壺阪山」の麓、「清水谷」という地に鎮座する社。境内麓を「曽我川」支流が流れます。
◎400~500段はあろうかという石段を登った先に二殿が並立して鎮座、その横にご神木を祀るものが一座。一般に高生神社(たかばねじんじゃ)とされているものの、以下の内容を含めて二座プラスアルファとして考えるべきでしょうか。瀬織津姫を祓戸四神ではなく単神として祀る数少ない神社。
◎高生神社に二社が明治時代に合祀されたとしています。その高生神社は高取山にあったのが、天正年間に現社地(清水谷村)に遷座されたと「大和志」に記されています。この時代は「高取山」に高取城があったはず、鎮守社として崇められていたのでしょうか。
◎また「西国三十三所名所図絵」に、「清水谷に生土神(産土神か)二社有り 当社は東の方なり。清水神祠右村(清水谷村)に有り 是西方の生土神にして(以下略)」とあります。これにみえる「清水神祠」が清水神社であり、瀬織津姫を祀る社であったと考えられます。
◎現社地から東の方角に、かつて高取城がありました。文面から判断して、現社地の西方に川があり、その辺りに「清水神祠」があったのではないかと考えています。当社付近は山の麓でもあり、ちょっとした渓流。祓神を祀る雰囲気が窺えます。

*写真は2018年9月と2020年6月撮影のものが混在しています。




このような道も(ここは通りません)。


石段がかなりきついため、休憩所も。


当社の東側に車を停め置きできて、やや楽な裏参道があります。

緩やかな坂道を登ると境内に。



右殿(中央)に高皇産霊命、左殿(向かって右)に瀬織津姫命。

右殿(向かって左側)に大物主神を祀るご神木。

下側の狛犬。

上側の狛犬。

境内社。

2020年に新調されました。

ご本殿前から境内を俯瞰。