戸隠神社(須川町)

大和国添上郡
奈良市須川町1488
(P無し、社前道路が袋小路になっているため路駐するしか方法無しか)

■祭神
天手力雄命

のどかな農村地帯の外れにある古社。一帯に集中的に戸隠神社が鎮座、表向きは天手力雄神ですが九頭龍神を祀る神社です。
どうやら村ごとに氏神として戸隠神社があるという、昔ながらの神社の有りようをそのまま残しています。
当社は戸隠神社(南庄町)や戸隠神社(北村町)が狭川城主が奉戴したのとは異なり、郡山城主が奉戴したようです。ただ山間部の農村ゆえか、村ごとの連帯は強かったという伝承が残っています。
創建由緒等は不明ながら、当社には興味深い伝承が残されています。鳥居をくぐり神橋を渡るとすぐに池があります。「竜の池」と呼ばれ、大雨旱魃があっても水量が変わらないというもの。池底には龍神が棲むとされ、ある村人が魚を採ろうとして水を抜いたが一向にに水は減らず、変わりに大雨が降ったとか。
あくまでも昔話であり大いに盛られているようですが、龍神が棲むと考えた池であり社であったということ。境内社にも九頭神社が座し、他村の戸隠神社も合祀されたのかもしれません。
一帯の戸隠神社の中では比較的規模も大きく、氏子数に左右されているのでしょうか。






こちらが「竜の池」。