神前神社
(こうざきじんじゃ)
許母利神社
(こもりじんじゃ)
荒前神社
(あらさきじんじゃ)


伊勢国度会郡
三重県伊勢市二見町松下字尾谷1407-5
(P無し、詳細は写真説明にて、15分程度の登山が必要)

■延喜式神名帳
神前神社の論社

■祭神
[神前神社] 荒前比売命(アラサキヒメノミコト)
[許母利神社] 粟嶋神御魂
[荒前神社] 荒前比売命

[神前神社] 内宮摂社27社の18位
[許母利神社] 内宮末社16社の5位
[荒前神社] 内宮末社16社の12位


二見浦から東へすぐ、海岸に面するこんもりとした山(小井戸口山)の中の頂に鎮座、いわゆる神宮125社の中では2番目の難所。
◎創祀については、倭姫命が当地を巡行した際に出迎えたご祭神に国名を問うと「皇太神御前の荒崎」と返答、倭姫命は「恐し」と言い当社が定められたと倭姫命世紀にはあります。
◎社殿は一棟、そこに三座が同座。神前神社と荒前神社のご祭神が同じ。以下の説がもっともしっくりくるかと思います。荒前比売の和魂を祀るのが神前神社、荒前比売の荒魂を祀るのが荒前神社、荒れ狂う荒魂を抑え込むのが粟嶋神(少彦名神)。神名からして元々荒々しい神であり、だから倭姫命も恐れたのではないかとも考えられますが。
◎「倭姫命世紀」の記述とご祭神をどうみるかですが、以下はあくまで想像。二見浦までたどり着いた倭姫命が、このあとの進路に躊躇したのではないでしょうか。岬の先端に荒前比売が立ち塞がっており、荒浪、重浪を起こしていると。その荒魂を鎮めたのが当社ではないかと考えています。


日の出橋(角にセブンイレブンあり)から東へ海外沿いの道よりも一本南側。正面やや左に見える山の頂上に鎮座しています。車は右に曲がる道に停めるのが良いかと思います(行き止まり)

ペット火葬場の敷地内を通り抜けなければ行けません。地元の方に伺うと江寺という仏教施設(境内に二見興玉神社の元社が鎮座)が管理されているらしく、そちらにもお参りして駐車の交渉をしてみるのもありでしょうか。



海の際なのでカニが出現することもあるとか。



石段は緩やかな280段、難所といわれるほどのものではありません。駐車場に困る、私有地内を通るといったものも含んでの難所でしょうか。