相鹿上神社
(おおかがみじんじゃ)


伊勢国多気郡
三重県多気郡多気町相可464
(P有、境内北東に隣接、閉店しているお店の前)


■延喜式神名帳
相鹿上神社(あふかのかむじんじゃ)の比定社
国乃御神社の論社
相鹿木大御神社の論社
[合祀社] 相鹿牟山神社の論社
[合祀社] 伊蘇上神社の論社

■旧社格
郷社

■祭神
天児屋根命 


多くの式内社や地域の神社を包含して現在の姿になった社。明治の合祀政策を強圧的に進めた結果とも言えます。
◎当地には元々「式内社 伊蘇上神社」が鎮座していたようです。そこへ相鹿上神社が明治に遷座され伊蘇上神社を飲み込んだようです。
その伊蘇上神社には境内社として木田神社があったとされ、それが式内社 相鹿木大御神社であったと考えられています。
他に式内社 相鹿牟山神社 二座も明治に合祀されています。
◎また相鹿神社は上・中・下と呼ばれる三社があったようで、相鹿中神社は「式内社 相鹿木大御神社」と考えられ、相鹿下神社は「式内社 国乃御神社」と考えられています。いずれも当社 相鹿上神社に合祀されたようです。
◎この相可地区は上古から平安時代にかけて大鹿首(オホカノオビト)が支配したとされています。当地が神宮や斎宮の神領地となっていたため、大鹿氏は役人として仕えていたと考えられています。その大鹿氏は中臣氏と同族、祖神である天児屋根命を祀ったのが創祀と言えるでしょうか。
◎合祀された伊蘇上神社は、元伊勢の伊蘓宮ではないかと考えられています。