海神社(三本松、なるみの宮)
(かいじんじゃ)


大和国宇陀郡
奈良県宇陀市室生村三本松3358
(P有、地面のコンディションは良くないので注意が必要)

■祭神
豊玉姫命


宇陀の山合いにある「海」という社名が付く神社、ご祭神も海神が祀られています。
◎社名、ご祭神は明治初年の神仏分離令によるもの。創建については応永3年(1396年)に室生龍穴神社より善女竜王を勧請したという伝承を持ちます。隣駅近くにも海神社(室生口大野)があり同様の伝承。
◎勧請される以前に関しては、祀られる神像が鎌倉期のものとされ、そのときにはすでに少なくとも祠以上のものが建っていたと推測されます。また通称は「なるみの宮」、それが何を意味するのかによっても原初の姿は変わるやもしれません。
◎道を挟んだ向かいに山神を祀る石碑があり、境内にはゴロゴロと巨石が転がっています。また鳥居横から登山道へ続く途中には「宮の滝」という小滝があります。原初は山神、もしくは龍神を祀っていたのかもしれません。
また当社には北條時頼が滝に打たれたという「鎌倉山」があり、そちらの方を背後に山神が祀られています。

※写真は過去数年に渡る参拝時のものが混在しています。


社前を流れる宇陀川。川向かいには道の駅があります。


山神を祀る石碑。



境内に座す巨石群。




滝の宮へ。