皇子神命神社
(みこのかみのみことじんじゃ)


大和国十市郡
奈良県磯城郡田原本町大字多字三ノ宮ノ内245
(P無、多神社に停めて付近散策がオススメ)

■延喜式神名帳
皇子神命神社の比定社

■旧社格
村社

■祭神
皇子神命(スメミコノカミノミコト)


多坐弥志理都比古神社の真南、小社神社の西に鎮座する摂社。多神社からは200mほど。近くに姫皇子命神社があり、対になっているようです。また、若宮とも呼ばれているようでこれは多坐弥志理都比古神社に対しての若宮と考えて良さそうです。かつては三ノ宮神社と称されていたようです。
◎「多神社注進状」には「彦皇子神社 皇孫日火霊神尊(スメミコヒコノカミノミコト)」とあり、別に「皇孫日火霊神尊は瓊瓊杵尊」と書かれたものもあるとか。
◎ただニニギ神を充てた理由は不明。多坐弥志理都比古神社が日神を祀ったと考えれば、こちらも同じくそうであるのかもしれません。
◎慶長年間以前(1596年)の洪水で「小字宮森に流れ着き、以来松本村で祭祀するようになった」とされます。「小字宮森」の場所は不明、北隣に「大字宮森」というのがありますがこれは異なるもの。「松本村で祭祀」というのは三ノ宮神社のこと。

*写真は過去数年にわたる参拝時のものが混在しています。


鳥居も無く、ただ小祠があるのみ。


背後には不自然なスペースと盛り土があります。祭祀跡または古墳だったのでしょうか。