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ZEL's:写真とジオラマとプラネタリウム

趣味は写真、プラネタリウム巡り、科学施設巡り、ジオラマ初心者、フィギュアスケート観戦、かつてはゲーム音楽の作曲も。
2021/8月にこのブログを開設。

別冊大人の科学マガジン「シンセサイザークロニクル」。

2008年発刊。3,360円。

雑誌形式で書店で売られ、付録としてアナログシンセサイザーのキットが付いてきます。

 

 

購入してから16年。ずっと放置していたのですが、ようやく重い腰を上げてキットを作ることにしました。

付録を開封。

 

 

 

子供の頃からラジオの電子工作キットなどをよく作っていたので、そのつもりでハンダごてなどを準備して・・・と思っていたのですが。

びっくり。

なんと、ハンダ付けは不要!

単に組み立てるだけの超簡単キットでした。拍子抜け。

こんなことならさっさと作ればよかった・・・

 

 

説明に従って、組み立てていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あっけなく完成。

 

 

シンセサイザーというと鍵盤が付いているものを想像しますが、これには鍵盤はありません。その代わりに、何やら棒のようなものが付いています。

この電極棒で、黒いカーボンパネル部分をなぞることによって音が出ます。

本当は鍵盤を付けたかったようですが、鍵盤は部品コストが高いため、雑誌の付録として成り立たない。それでこの形態になったようです。

 

SX-150という名前も、昔の方には懐かしいネーミング。

学研の電子ブロック「EX-150」というのがありました。そこから付けられていると思います。私も子供の頃、電子ブロックを持っていました。

余談ですが EX-150は「全部入り」の最高機種。高価でした。なのでそれより部品が少ない EX-100などをまず買い、お金が溜まったら部品を買い足してステップアップできる仕組みでした。

 

さてこのSX-150ですが、やはり鍵盤がないと、普通には弾けません。

電極棒でなぞって効果音的に遊ぶのが主な使い方になります。

実際に使ってみたのがこちら。

 

 

 

SX-150には小さなスピーカーが付いていて、これだけで音を鳴らせます。

それだけでなく、ちゃんと外部出力端子があるのが素晴らしい。コスト削減のために省略されてもおかしくない機能ですが、こういうところはしっかり作られていて好感が持てます。

 

アナログシンセサイザーは、デジタルと違って音程が安定しないという特徴があります。逆にこれは鍵盤がないのであまり気になりません。

 

今どきは何でもデジタルで、画面上で操作するのが当たり前。

でもアナログシンセサイザーはツマミで音が変化するのをダイレクトに実感できるので楽しい。そういえば私は初めてのシンセはカシオのCZ-3000で、デジタルだったことを思い出しました。

 

一緒についてくる冊子「シンセサイザークロニクル」(むしろこちらが雑誌本体)は、著名なアーティストのインタビュー記事が多く掲載されています。

今は亡き冨田勲氏、高橋幸宏氏、坂本龍一氏など、そうそうたる顔ぶれ。

この冊子だけでも価値があります。

 

 

知らなかったのですが、このSX-150の後継機の「SX-150 markII」というのが後日発売されたようです。機能アップ(価格もアップ)していますが、相変わらず鍵盤ではなくて電極棒仕様だそうで。人気があったのでしょうか。

 

エレクトーン演奏の補助的に、これからも使っていきたいと思います。

情報通信研究機構 大洗テストフィールド(茨城県大洗町)。

大洗でも、普通は誰も来ないであろう非常に奥まったところにあります。

 

 

 

一見して、草が茫々に生えているだけの空き地に見えます。

しかしよく見ると、丸いアンテナがいっぱい立っています。

 

 

 

 

 

 

おそらく無人の施設と思いますが、一体何をやっているんでしょうか?

これは、地球の電離圏に発生する「プラズマバブル」という現象を測定しているようです。オーストラリアのラジオ放送を常時受信し、もしプラズマバブルが発生しているとその電波の到来方向が変化することで、現象をとらえているようです。

複数のループアンテナで到来方向がわかる、ということでしょうか。

 

プラズマバブルが発生すると、GPSの測位が乱れたり、放送電波の障害となることから、こういう研究が必要なんですね。

 

<訪問日:2024年10月>

那珂フュージョン科学技術研究所のつづき。

 

JT-60SAギネス世界記録贈呈式がありました。

「JT-60SAによるプラズマ体積160㎥の達成が、これまで最大であった他のトカマク装置による同100㎥の記録を超えたこと」が認定されたとのこと。

ちゃんとギネス公式記録員の方が来られての受賞式。

JT-60はこれまでにもギネスを受賞していて、今回2回目だと思います。

 

 

今回の一般公開の先着順でもらったバッグも、このギネス記念仕様になっています。

 

 

贈呈式に出ると、記念のステッカーももらえました。

 

 

巨大ロボットアーム操縦体験、というのがありました。

 

 

 

 

これは、トカマクの内壁を交換したりメンテナンスしたりするために開発されたロボットアーム。円周状のレールの上を移動するアームです。(開発中の本物)

それを子供に操縦体験させてしまおうという発想がすごい。

ロボットアームの操作体験で、ここまで巨大なものはほかに無いんじゃないでしょうか。

 

さて、こちらはJT-60SA建屋の裏側。

こちらにマニアが注目しているものがあると聞いてやってきました。

 

 

この檻のようになっているものを覗いて見ると・・・

 

 

中に、アルミの分厚い金属板が何枚も並んでいます。

これ、JT-60SAでプラズマを発生させるために供給する電気を流す「電線」です。

25,000A という大電流のため、普通の電線では持ちません。このような金属板になっています。

これがJT-60SAの建屋の壁を登って、内部に入る構造になっています。

 

 

さて、なぜわざわざ地上にこんな檻みたいにして電流経路を設けているのか?

もともとは地下にあったそうです。

しかしJT-60SA化にあたって電流を増強する必要があり、この電流経路も大改修が必要に。

地下にある構造物を改修するのはお金がかかりすぎるため、地上側に新規に経路を設けたとのこと(つまり地下には昔のものがそのまま残っている)。

中央変電所もそうでしたが、なんでもかんでもスケールが大きいですね。

 

さて、研究施設に来たら可能な限りそこの食堂で食事をしたいのが私です。

 

 

一般公開の特別メニューではありましたが、営業していました。

 

 

カレーをいただきました。

やはり研究施設といえばカレーですね!

 

 

<訪問日:2024年10月>