真岡駅の続きです。
真岡駅には「SLキューロク館」という展示施設が併設されています(無料)。
「キューロク」とは、このSL、9600形49671号機のこと。
静態保存ではなく、動態保存。短い距離ですが構内を走ることができるんです。
それも蒸気ではなく、圧縮空気で。
石炭車に搭載されたコンプレッサーによる圧縮空気を動力として動きます。
石炭を燃やして走るのはメンテナンス上、非常に大変です。
圧縮空気ならその手間が大いに削減されるわけですね。
実際の走行がこちら。
とっても静かですね。
そして車掌車 ヨ8593と連結。
実は私のお目当てはこちらの車掌車です。
なんと、300円で乗車できます。
このような硬券を発行してもらえて、その場で鋏を入れてくれます。
SLと連結した状態で、このレールを2往復してくれました。
内部の様子はこちら。
この赤いレバーがブレーキでしょうか?
ストーブ。冷房はありませんが暖房はあります。
ヨ8000には、トイレもあります。
残念ながらトイレの扉は開きませんでした。
連結しているのでSLの顔が正面に。
車掌車から後ろを見るとこんな感じです。
短い時間でしたが、念願の車掌車に乗れて感動しました。
貨物列車に連結された車掌車に乗って、路線を旅できたら・・・と夢想する鉄道ファンは多いようですが、私もそう思います。
キューロク館にはD51もあり、こちらも圧縮空気で動くようです。
そのほか、車両展示もあります。
こちらはスハフ44形客車25号機。
中に入ると、懐かしいこの感じ。
この地図、古い路線が載っていて貴重ですね。こちらが気になる方が多いようです。
ワフ15形貨物緩急車。
ワ11形有蓋貨物車。
ト1形無蓋貨物車。
キハ20。
DE10。
こちらは実際に使用中のDE10(1535号機)の部品取り用なんだそうです。
そして車掌車 ヨ8000形。
昔は貨物列車に必ず車掌車が付いていましたが、もう今は見かけなくなりました。
貴重なヨ8000が2両もあるなんて素晴らしいですね。
最後に、真岡駅構内にあるジオラマ。
芳賀一洋さんという方の作品。
素晴らしい出来なのですが、ガラスが曇ってしまっていてよく見えません。
とても残念。
転車台といい、SLや車掌車の乗車体験といい、盛り沢山の真岡駅でした。
<訪問日:2023年7月>