真岡鐡道 真岡駅(栃木県真岡市)。
いきなりですが、駅舎がすごいです。SLの形!
前回、終点の茂木駅の転車台を紹介しました。
もう一つの転車台がこの真岡駅にあります。
上路式。
以上は外側から撮ったものですが、よく見ると転車台のすぐ横に緑の柵があります。
実はすぐ近くで見られるようになっています。
「真岡駅まるごとミュージアム」。無料で自由に入れます。
このように真横まで近づいて見られます。
さて、まずはSLの転換風景をご覧ください。
真岡駅に転車台があるということは、真岡駅は終点・・・
ではないです!!
終点は下館駅。
真岡駅は中間の駅です。
ん? どういうこと???
下館駅ーーー真岡駅(転車台)ーーーーーーーーーーーーーーー茂木駅(転車台)
このようになっています。
中間駅に転車台があるなら、どうやって向きを変えているのか。
謎すぎます。
調べてみると、このように運用しているとわかりました。
茂木駅着
→茂木駅の転車台でSLを転換
→下館駅方向に先頭を向けて茂木駅を出発
→真岡駅着・発(何もしない!!)
→下館駅着
これだけだと、SLは下館駅方向を向いたままです。
次の日に茂木駅に向けて出発するときに困ります。
ですので、SLを転換するための列車が運用されます。
「6103列車」というそうです。下館発真岡行き。
下館駅16:03発 → 真岡駅16:31着。
この列車は、
先頭:DE10(ディーゼル機関車)+客車+C12(SL)
という構成になっていて、DE10で客車とSLを引っ張ります。
この列車でわざわざSLを真岡駅まで運び、SLだけを切り離して転車台で転換します。
その後、また下館駅までSLと客車を運んで次の運行に備えます。
そもそも終点の下館駅に転車台を作ればいいのに・・・
と思いましたが、下館駅はJR、常総鉄道、真岡鐡道の3路線が乗り入れているターミナル駅。
敷地面積的に転車台を設置する余裕はなかったと考えます。
真岡駅であれば、真岡鐡道の好きなように転車台の設置や給水、石炭補給などのメンテナンスもできます。
真岡駅に転車台があるのが謎でしたが、いろいろ事情があるんですね。
さて、「真岡駅まるごとミュージアム」にはいろいろな車両も置かれています。
キハ20形。
DE10。
ワフ。
ワフとは有蓋緩急車のことで、屋根のある貨物車=有蓋車=「ワ」。ワゴンの「ワ」だそうです。
緩急車とは車掌車。ブレーキを緩急させる車両。ブレーキの「フ」。
その二つが合わさった貨物車。
ヨ5000形が2両。
車掌車。「ヨ」はシャショウのヨだそうです。
サビすぎて屋根も落ちて、ボロボロですね。
このほかにも「トラ7000形」(無蓋車)がありました。
このように朽ち果てていく車両というのも趣がありますが、ボロボロすぎてなんだか可哀そうにも思います。どうしようもできないですが。
<訪問日:2023年7月>