浜松科学館みらいーら(静岡県浜松市)。
以前、2代目投影機INFINIUM-S のときに訪問しました。
今回は3代目投影機CHIRON IIIにリニューアル後の訪問です。
ドーム直径:20m
投影機:五藤光学 CHIRON III
ここのケイロン3は特別カラーリング。
黒い機体にオレンジ色の装飾。オレンジは特産のミカンを表しているとのこと。
カッコいいですね!
この日見たプログラムは「日本の反対側の星空~南半球の星空を見よう」。
全編生解説です。
南半球の星空が見られる機会はそうそうないので、こういう機会は逃してはなりません。(プラネタリウムはいつでも南半球を投影できるんだから、もっとやってほしいです)
この日、子供連れが多かったのですが、解説のお姉さんの進行と話術が光ります。
普通、このような傾斜型プラネタリウムは正面が南向き。
ところがこの日、正面は西向き。
珍しいなと思って見ていると、西の一番星、宵の明星(金星)を見せるためでした。
このあと、解説する星座を見せるために方角を南に東に、ガンガン変えます!
なかなかダイナミックで大胆な演出です。
浜松市街の光害で見づらい星空を見せたあと、恒例の満天の星空へ。
子供たちがいると反応が楽しい。
満天の星空が広がったとき、すぐ近くにいた女の子。
「わぁぁ!宇宙にいるみた~い」
もう、してやったりの反応。
星空は、さすがケイロン3。鋭くて深みがあって、リアル。
本当に質の高い、素晴らしい星空でした。
ケイロン3を使っても、あまり活かしきれてないプラネタリウムもありますが(調整不足?)、浜松科学館はバッチリです。
まだ西の空にいるふたご座を見せていたときのこと。
星座絵というのがあります。このようなもの。
お姉さんが言います。
「星座絵というのは、決まりはないのでどう描いても自由なんです」
ふむ、たしかに・・・。
「ここで、浜松科学館オリジナルの星座絵を見ていただきましょう!」
そこで出た絵が、こんな感じ(これはフリー素材ですので、浜松科学館の星座絵ではありません。あくまで雰囲気です)。
あまりのゆる~い感じに、会場爆笑。
その後も、おとめ座、おおぐま座、こぐま座、牛飼い座など、ことごとくゆる絵が投影され、大いにウケていました。
プラネタリウムで爆笑したのは初めてかもしれない。
そんな感じで春の星座紹介でかなり時間を使っていました。
本題の南半球の星空へ。
南十字星、大マゼラン雲、小マゼラン雲など。
ケイロン3の美しい投影で南半球の星空が見られたのはとてもよかったです。天の川も綺麗で大迫力。
しかし時間が足りなかった・・・
できれば、ケンタウルスαやカノープスなどの恒星も紹介してほしかった・・・
太陽に一番近い恒星、全天で二番目に明るい恒星、ネタには困らないと思うのですが。
せっかくの南半球の星空特集だったので、少し残念。
しかし全体的には子供ウケもよく、楽しい投影でした。
浜松市児童会館の興和製プラネタリウムも再度撮影しました。
無骨な感じがカッコいい。
<訪問日:2023年4月>