棚倉町文化センター・倉美館(福島県東白川郡棚倉町)。
なんと完全予約制です。
HPから用紙をダウンロードし、FAXで申し込み!
1人でも上映していただけるのは非常にありがたいですが、なかなかハードルが高いです。
申し込むと電話がかかってきて、どんな番組を見たいか?と。
HPにも記載があり、選べるようです。
ですが、もちろんドーム映画番組に興味はなく・・・
見たいのは投影機の星空!
どうせなら普段なかなか見ることができない、日本以外の星空を見せてもらいたいと思いました。
南極の星空は新居浜市市民文化センターで見たことがありますから、赤道付近からの星空でお願いしました。
赤道付近は、子供の頃、名古屋市科学館で一度見たことがあるかないかのレベルです。
もし見られれば超レア。
さて、現地に到着。
事務室で受付して、係の方とドームへ。
ドーム中央には、ミノルタ コスモリープ10が鎮座マシマシております。
赤道付近という設定はなく、都市名から選ぶようでした。シンガポールを選択しました。
星空解説などはないので、係の方が操作して、あっという間に星空が映し出されました。
ん・・・?
何かおかしい・・・・
南十字星が映し出されています。確かに南半球の星空。
星には綺麗に色がついており、なぜか一等星が大きな丸です。
星も全体的にぼやけています。
これは・・・・これは・・・・間違いなくプロジェクター!!
「これは、プロジェクターの映像ですか?」
「そうです」
「あの真ん中の投影機の星空ではないんですか?」
「真ん中の?ああ、あれは壊れておりまして・・・」
!!!!!!!!!!!!!
なんと・・・・・(泣)
コスモリープ10が故障して、デジタルプラネタリウム(プロジェクター)を導入したそうです。
残念・・・・
仕方ないので、デジタルプラネタリウムで、シンガポールからの星空を見せていただきました。
日周運動でずっと星空を眺めていたら、次第に空が明るくなり・・・
朝になってしまいました。
当たり前かもしれませんが、そのままでは普通に朝→昼→夕方→夜、を繰り返すしかないようです。
二回目の朝が来たところで止めていただきました。
ドーム直径:11m
投影機:ミノルタ コスモリープ10(故障中)
部品がなく、修理はできないとのこと。
これはここに限らず、全国のプラネタリウムでも同様の事態になっています。
新しい投影機を導入するコストを考えると、デジタルプラネタリウムにするか、さもなくばプラネタリウム自体を廃止するか。
厳しい状況です。
プロジェクター装置はこれでした。北側に設置してあり、そのため北側の星空は投影できないとのこと。
コンソールはこちら。
コスモリープ10用の操作パネルは、もちろん使われていません。
係の方が非常に親切な方で、たった1人の観客にために、丁寧に案内やお話してくださいました。ありがとうございました。
この倉美館という施設、非常にデザイン性に富んでいてカッコいいのですが、老朽化も進んでおり、雨漏りの苦労もあるとか。
モデル撮影などの撮影スポットとしても良さそうに思いました。
<訪問日:2022年6月>