鹿沼市民文化センター(栃木県鹿沼市)。

 

 

立派な作りの建物です。

中は広くて趣があります。

 

 

 

受付を済ませて入ると、こんな空間が!

 

 

 

これは・・・・

プラネタリウムが満員で行列でも、廊下で立って待たなくていいように、という配慮でしょうか。

いや上でお見せしたように、廊下にも椅子があるし十分な空間があります。

なんという贅沢な作りなんでしょうか。

 

こんなに至れり尽くせりなのに、なんということでしょう。

自分以外にお客が見当たりません・・・

貸し切り確定です。

(地方のプラネタリウムでは珍しくもない光景ではありますが)

 

都市部のプラネタリウムだと、満席も珍しくない。

地方のプラネタリウムだと、貸し切りも珍しくない。

この極端な差は何なんでしょう?

 

そもそも地方プラネタリウムはボランティア事業に近いのに、さらに人が来ないので、お金はかけられない。

だからスタッフ1名、生解説など無し、オート番組にならざるを得ません。

それで魅力が薄くて、さらに人が来なくなる?

悪循環なのでしょうか。

 

 

ドーム直径:13m

投影機:五藤光学 GX-AT

 

 

この日見たプログラムは「双子の星 第2話~海に落ちたお星さま~」。

その前に春の星空解説(オート番組)がありました。

最初にスタッフさんの注意事項があったあと、もうすぐにオート番組なので真っ暗にしてくれます。

あっさり満天の星空にしてくれるので、これはこれで良いなと思いました。

(ただGX-ATの先端部分に緑色の光が漏れていて、それが結構明るくて気になりました)

 

星空解説は、ヘラクレスとライオン、ヒドラとの闘いのお話でしたが、ナレーションが皆口裕子さん!個人的にファンなので得をした気分です。

 

GX-ATの星空は、ちょっと1等星の色表現がキツイというか派手というか。ベテルギウスがかなり真っ赤に見えました。

星像は決してぼやけていなくて、昔のツァイスに比べるとむしろ鋭いほうですが、なんかきっちりしていて正確なんでしょうけど、日本人の作った星空って感じです。

でも久しぶりに満天の星空を、しかも独り占めなんて、贅沢な時間でした。

 

次に「双子の星」が始まりました。

星空が映し出されていて、これは番組のプロジェクターの星空?と思ったら・・・

なんと、投影しているのはGX-ATでした!

GX-ATがまだせわしなく動いています。

背景用の星空を投影すべく、投影機もプログラムに組み込まれているんですね。

さすが五藤光学の制作した番組だけはあります。

最後まで投影機の星空を見ることができて、非常に満足でした。

 

さてこれで、栃木のプラネタリウム3館を制覇しました。

 

 

 

3館しかないというのは少し寂しい気もしますが。

これ以上増えることはなかなか期待できないので、維持し続けていただくことがまず第一ですね。

 

<訪問日:2022年6月>